「蔵開き2007」


2007.01.10

今年も和モダン.comでは、菊正宗「蔵見学」を開催しました!

菊正宗蔵見学

2月3日(土)はお天気にも恵まれ、菊正宗・嘉宝蔵&記念館で開かれた「蔵開き2007」には、4,000名を超える方々がお越しいただきました。和モダン.com会員からは、東京・大阪より、金子さん、栗田さん、小谷さん、高瀬さんの4名にお越しいただきましたので、蔵見学の模様をレポートしていただきます。


まずは蔵の入り口前で、白衣と帽子、長靴に着替えて集合!
そして、お酒造りの工程を簡単に説明していただきながら、蔵の中を見学。

【1】麹室(こうじむろ)の前にて。出来上がったばかりの麹を実際に口に含んでみる。

和モダン会員)

「すんごい甘い!」「どうして甘いんですか?」

スタッフ)

「お米に麹菌を生やすと、麹菌からでるアミラーゼ(お米のでんぷんをブドウ糖に換えてくれる酵素)がお米を甘くしてくれるんですが、この甘みが酵母の栄養源になるんですね。」


【2】酒母室(しゅぼしつ)にて。お酒の母と書いて「酒母」。そう、ここはお酒造りにとって大切な工程を行なう場所です。私達の目の前にあるのは、半切桶(はんぎりおけ)という木製の桶で、その中に、お酒の原料となる、蒸し米と麹と宮水を加え混ぜ合わせます。

この桶の中では何が起こっているかというと、天然の乳酸菌が乳酸を作り、雑菌の繁殖しないクリーンな環境を整えます。そして、清酒酵母とよばれる酵母菌だけが純粋培養されます。このようにしてできた酵母はとても力強く辛口のおいしいお酒を造るんだとか。



【3】半切桶の中身を大きなタンクに集めて、酵母を育成していきます。醗酵が進んだタンクからは、フルーツのような香りが立ち込めます。

和モダン会員)

「タンクを覗くとブツブツと泡を立てていて、日本酒は生きているんだなぁって実感しました!」「日々変わる様が一目で分かってすごく楽しい。香りの移り変わりを楽しめるなんてなかなか出来ない貴重な体験でした。」


その後、嘉宝蔵の小島喜代輝(おじまきよてる)杜氏に
和モダンメンバーがお話を伺いました。

和モダン会員)

お酒造りにとって、一番大事なことって何ですか?

杜氏)

さっきも蔵の中を見学して説明を受けたかもしれないが、お酒造りは、昔から「一麹、二もと、三造り」といわれていて、良い麹を造ることが一番大事だと。そしてその良い麹を造るためには、良い蒸し米、さらに良い蒸し米のためには良いお米と水の浸漬具合が大事やさかい・・・。
突き詰めていくと、何事も最初が肝心ということやね。

和モダン会員)

嘉宝蔵では、今もお酒造りは手作業なんですか?

とっておきのお酒を振舞うおやっさん

杜氏)

うちも、機械化できるところは機械化、省力化をしているけれど、人の手でなければどうにもならないという作業はやはり、手作業で行なってる。例えばさっきの酒母室で見た半切桶なんかも、あの中に入れた蒸し米、麹、宮水を丹念にすりつぶす作業は今でも手作業でやっとるんよ。これが「生もとづくり」の肝なんやけど菊正宗は、手間ひま掛けた「生もとづくり」を大切にしとるさかい。

和モダン会員)

「日本酒に、造り手の愛情が込められていることがよく分かりました。子供にかける愛情と似ているんでしょうか、小島杜氏のことをスタッフの方が親しみを込めて「おやっさん」と呼ぶのも、なんだか分かったような気がしました。」
「こんなに美味しいお酒を飲んだのは初めてです!!本物の味を教えて頂けたことに感謝です☆」


小島杜氏は、昭和33年に嘉宝蔵に入込※して以来49年間、毎年この時期は嘉宝蔵に来て酒造りをされています。※入込(いりこみ:酒造りの為に蔵へ入ること)

今回はお忙しい中、貴重なお時間を頂戴しまして、小島のおやっさん、本当にありがとうございました。(スタッフ一同)

最後に、菊正宗の酒造記念館を見学。国指定の有形民俗文化財である江戸時代の酒造道具などの展示に目を見張りました。

「イベントで初めて知り合ったのに、なんだかとっても仲良しになっちゃいましたね。これも日本酒のパワーなのかもしれませんね。(笑)」

菊正宗酒造記念館前で、今回のメンバー4人で記念撮影

おわりに

前回同様、今回もたくさんのご応募を頂戴しました(今回惜しくもはずれてしまったみなさん、本当にスミマセン)。
やはり、日頃入ることのできない酒蔵を見学できるというのは、みなさんホントに興味があるのかもしれませんね。今回ご参加いただいた金子さん、栗田さん、小谷さん、高瀬さん、本当に有難うございました。

和モダン.comは、これからもみなさんと日本酒を通して「和」を感じるイベントをどんどん企画していきます。次回のイベント企画をぜひお楽しみに!